適切な入れ歯の手入れの仕方
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入れ歯は失った歯の機能回復手段としてもっともスタンダードな治療法です。入れ歯を快適に使うためには日常のお手入れとお口のなかを清潔に保つことがとても重要で、間違った手入れを行うと入れ歯の寿命を縮めてしまうことになりかねません。では正しい入れ歯のお手入れはどのように行うのでしょうか。
■なぜ入れ歯はお手入れが必要なのか
歯を失ったままではきちんと噛んで食事を行えず、見た目も悪くなってしまいます。入れ歯は噛む機能と見た目を補うための補綴物であり、快適な日常を過ごすために欠かすことができません。
そして入れ歯を長く使うためには毎日の歯磨きと同じように、入れ歯もきちんとお手入れを行う必要があります。お手入れが不十分になるとお口の中が不潔になり、口臭や口内炎などのトラブルを引き起こしてしまう場合があります。
また入れ歯そのものは人工歯のため虫歯にはなりませんが、食べかすやプラークが付着します。入れ歯についたプラークをそのままにしておくと、ご自身の残っている歯が歯周病になる可能性があります。
せっかく入れ歯を作製して噛む喜びを取り戻しても、お手入れがきちんと行わなければ再びお口の中のトラブルを招いてしまいます。健康な毎日を過ごすためにも、適切なお手入れが欠かせないのです。
■適切な入れ歯のお手入れの仕方
入れ歯は当然お口のなかに装着して食事を行うため、食後の入れ歯は食べかすで汚れています。そのため毎食後ごとの取り外してきれいにする必要があります。
- 水を入れた洗面器を蛇口の下に置く
保険の入れ歯の場合、プラスチックでできているため誤って落とすと割れてしまう恐れ歯があります。万が一落としても割れたり欠けたりしないように、蛇口の下に水を入れた洗面器を置いておきましょう。
- 流水で入れ歯を洗う
次にお水を流しながら入れ歯を洗います。この時に義歯ブラシか歯ブラシを使って食べかすなどの汚れをきれいに落とします。この時歯磨き粉を使わずに洗うようにして下さい。
歯磨き粉の中には研磨剤が含まれているものがあり、強くこするとプラスチックの表面を傷つけてしまいます。プラスチックに傷がつくと汚れや着色が付きやすくなり、衛生面と審美面を損ねてしまいます。オススメは液体の手洗い用石けんを使って洗うことです。
殺菌作用があるため入れ歯の汚れをきれいに落としてくれる効果があります。
部分入れ歯の金具部分は汚れが残りやすいため、丁寧に磨くようにして下さい。
なお消毒効果があるからと、入れ歯を熱湯で洗うことは絶対にやめて下さい。プラスチックが変形し、入れ歯が合わなくなってしまいます。
・寝る前は念入りに
寝る前は一日の汚れをスッキリと落とすための時間としてお手入れするとよいでしょう。
そのためには入れ歯洗浄剤を使い、目に見えない雑菌を落とすようにします。
上で紹介した方法で入れ歯をきれいにしておいてから小さな器に入れ歯洗浄剤とぬるま湯を入れて5分ほど入れ歯を漬け、流水ですすぎながら義歯用ブラシなどで汚れを落とします。
こうすることで水洗いだけでは落とせない汚れや雑菌をスッキリと落とし、入れ歯を清潔な状態に保つことが可能となります。
なお就寝時は歯ぐきを休めるためにも入れ歯を外しておくことが望ましいでしょう。
そして入れ歯だけでなくお口の中もしっかりときれいに保っておかなければいけません。
残っている歯を丁寧に磨き、汚れを残さないようにしましょう。
■毎日きれいにしておくことが、入れ歯を快適に使用するコツ
入れ歯のお手入れ方法をご紹介しました。
入れ歯を快適に使うためにも、毎食後のお手入れとともに、残っている歯や粘膜を清潔に保ち、歯科医院で定期検診を受けることが大切です。
