歯磨き粉の種類と効果
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ドラッグストアやスーパーなどで歯磨きのコーナーを見ると、色々な種類の歯磨き剤がズラリと並んでいます。あまりにも色々な種類があり、どの歯磨き粉がどんな効果があるのかわからなくなってしまうことはありませんか?今回は歯磨き粉の種類とその効果についてまとめてみました。
■歯磨き剤を使う目的とは
歯磨きの目的は、歯に付着した汚れやプラークをきれいに落として清潔にし、虫歯や歯肉炎などお口のトラブルから歯を守ることです。
正しいブラッシングができていると、実は歯磨き剤を使わず、歯ブラシだけでも汚れは落とすことができます。
しかし歯ブラシと水だけではプラークが再形成されやすく、普段の飲食によって付着する着色などを落とすことが難しくなります。歯磨き剤には汚れを浮かして落としやすくする効果や歯質を強化する効果、お口のなかをスッキリとさせる効果などが含まれており、歯磨き剤を使うことでよりお口の中の衛生環境を良い状態に導くことができます。
■歯磨き剤の種類について
たくさん販売されている歯磨き剤には、用途や目的に応じて配合されている成分が違い、それによって2つの種類に分けられています。
・化粧品
歯磨き剤に含まれる成分が、基本成分のみで作られている歯磨き剤です。歯磨き剤に含まれる基本成分とは、「研磨剤」「発泡剤」「湿潤剤」「粘結剤」「香味剤」「保存料」です。
・医薬部外品
医薬部外品とは、歯磨き剤に含まれる基本成分に虫歯や歯肉炎を予防する効果や知覚過敏を抑える効果がある成分が含まれたものを言い、国内で販売されている約9割が医薬部外品の歯磨き剤です。その中でも特に多いのが、虫歯を予防して歯質を強化するフッ化物が配合されている歯磨き剤です。
■歯磨き剤の効果について
医薬部外品では、歯磨き剤に含まれている成分により効果が異なります。ご自身の歯の状態や目的に合わせて選ぶ参考にして下さい。
・虫歯予防
虫歯予防を目的とした歯磨き剤にはフッ化物(フッ素)が配合されており、虫歯を防ぐことを目的としています。フッ素は虫歯菌を抑制する働き、歯質を修復する働きを持っており、毎日の歯磨きでフッ素を取り入れることで虫歯になりにくい歯を作ります。
・歯肉炎、歯周病予防
虫歯よりも罹患率が高いと言われている歯肉炎、歯周病予防の成分を含んだ歯磨き剤は、細菌の働きを抑制する殺菌作用成分を含んでおり、歯茎の炎症を抑える効果があります。
歯肉炎の症状が気になる方や、歯科医院で歯周病と診断された方に適しています。
・知覚過敏
虫歯ではないのに冷たいものがしみる方は、知覚過敏の症状が考えられます。
知覚過敏の方向きの歯磨き剤には、歯を一時的に保護する成分が含まれることで歯がしみるのを防ぐ効果が期待できます。
・ステインを落としやすくする
日常の飲食による着色を落としやすくする成分が含まれています。特にポリリン酸やシリカが含まれている歯磨き剤は、汚れを浮かせて落とし、着色のペースを抑える効果が期待できます。
ただし「ホワイトニング効果」という表記がある歯磨き剤は、本来のホワイトニングの意味合いとは異なります。歯を真っ白にすることができるのは、過酸化物という成分だけで、日本国内で販売されている歯磨き剤に過酸化物が含まれているものは今のところありません。そのため、ホワイトニングを行って白くなった歯と同等の効果を得られるわけではありませんので注意が必要です。
なお歯磨き剤には「歯磨き粉」「歯磨きジェル」「歯磨きペースト」「洗口剤」などがあります。使いやすいものや、好みに応じて選ぶとよいでしょう。
■目的に応じた歯磨き剤を選んで、お口の中の健康をキープしましょう
歯磨き剤の種類と効果についてご紹介しました。数ある歯磨き剤の中には含まれている成分により効果が異なるため、ご自身のお口の中の状態にあった歯磨き剤を選んで、お口の健康に役立てるようにしてみて下さい。