歯磨きは一日何回目安に実施すべきですか?
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虫歯や歯周病といった歯のトラブルは、歯磨き不足による口腔内の不衛生が原因で起こります。歯の健康を守る基本中の基本である歯磨きですが、一日に何回行うのが理想でしょうか。
■歯を失う元凶はプラーク
歯を失う二大原因である虫歯と歯周病。虫歯と歯周病を引き起こす原因はプラークです。プラークはお口のなかに棲んでいる細菌が、歯の間などに残っている糖分を栄養素にして作り出す、ネバネバとした細菌の塊です。このプラークに虫歯菌や歯周病菌が寄り付き、酸や毒素を出すことで虫歯や歯周病になってしまいます。
つまり虫歯や歯周病を引き起こすプラークは、ブラッシング不足による磨き残しのために作られてしまうのです。
■歯磨きの回数の理想は毎食後
プラークは食後24時間~48時間で作られると言われています。食べかすが残っていることでお口のなかに潜む細菌が活動し、虫歯や歯周病の原因となるようなプラークが形成されてしまうため、徹底したプラークコントロールが必要となります。
可能であれば毎食後に行うことが理想的です。しかしライフスタイルによっては毎食後に完璧なブラッシングを毎日行うことはなかなか難しい場合もあるでしょう。
それでも可能な限り、飲食後は歯磨きを行いたいものです。軽く食べかすや汚れを取る程度でも構いませんので、食後はできる限り磨くようにしましょう。
■就寝前の歯磨きは念入りに
日中の食後の歯磨きは、汚れを落とす程度のごく軽いブラッシングで構いません。
一日の歯磨きで最も力をいれたいのは、就寝前です。というのも就寝中は唾液の分泌が減少し、細菌の活動が活発になるためです。
唾液にはお口のなかを潤すほかに、細菌を洗い流す役割を持っています。しかし就寝中は唾液の分泌が減少するためお口のなかが乾き、細菌が爆発的に増殖してしまいます。また口を開けて寝てしまう人はますますお口のなかが乾燥し、衛生管理が悪いと虫歯や歯周病のリスクがグンと高まってしまいます。
寝る前の歯磨きを念入りに行い、細菌を減らしておくことがとても重要です。
■磨きすぎは歯ぐきが下がる原因に
汚れをしっかり落とそうとするあまり、ゴシゴシと力強く磨いていませんか?誤った磨き方は歯の表面のエナメル質を傷つけ、歯ぐきが下がってしまう原因になります。
歯ぐき下がりを予防するためには強く磨かず、適度な力で磨くことが大切です。歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先を当て、軽く振動するように磨くようにして下さい。
一本ずつ丁寧に磨くと時間がかかりますが、テレビを見ている最中や入浴中など、リラックスした時間に行うとよいかもしれません。
■適切なブラッシングと回数で、お口の中の健康を守りましょう
歯磨きの回数の目安についてお話を進めてきました。
できれば毎食後はお口の中の汚れを落としてプラーク化を防ぐことがベストでしょう。それでも難しい場合は、就寝前にしっかりと汚れを落とし、細菌の活動を弱めるようにします。
虫歯や歯周病といったトラブルから歯を守るためにも、正しいブラッシングを行ってプラークを溜めないようにしましょう。