自費の補綴物は保険よりも細菌がつきにくいのはなぜ
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自費の補綴物は保険よりも細菌がつきにくいのはなぜ
私たちの口腔内には非常に多くの細菌が棲みついています。虫歯菌や歯周病菌などもその
中のひとつとして口の中に潜んでおり、口腔内のバランスが崩れた時に発症しやすくなり
ます。それ以外にもお口の中にはたくさんの細菌が存在し、私たちはその細菌と共存して
いると言ってもよいくらいです。
しかしお口の中の細菌をそのままにしておくと、虫歯や歯周病といったトラブルを引き起
こしてしまうため、日常の歯磨きで常に良い状態を保っておく必要があります。
しかしいくら頑張って歯を磨いてもお口のトラブルを招いてしまうことがあります。
特に虫歯は処置歯、つまり治療済みの歯の周りに付着しやすく、再発のリスクが高くなり
ます。その原因として保険の補綴物が考えられます。
ではなぜ保険適用の補綴物は細菌が付着しやすいのでしょうか。
■保険の補綴物について
保険の補綴物は、前歯は見える部分が白いプラスチック、裏側と内部が金属素材のもの、
奥歯はすべて金属の被せ物になります。
前歯の被せ物は、作製当初は白くきれいな状態ですが、プラスチックの特性として表面に
スポンジのような小さな穴が無数に開いており、色素や細菌を取り込みやすくなっていま
す。
またプラスチックはブラッシングするたびに傷がついてくるため、虫歯菌や歯周病菌など
の細菌がより付着しやすくなるのです。
また金属の詰め物や被せ物は歯と補綴物の間にわずかな段差が生じるため、そこから細菌
が入り込みやすくなってしまいます。
これらの理由により、保険の補綴物は細菌が付着しやすいといえるでしょう。
■自費の補綴物について
いっぽうセラミックに代表される自費の補綴物は、保険のものよりも細菌が付きにくい特
徴を持っています。それはなぜでしょうか。
セラミックは陶器素材のことで、白くなめらかな質感が特徴です。その他に摩耗しにくい
、変形しにくい、変色しにくいという特徴を持ち合わせており、補綴物として選択するこ
とで白く美しい口元を作り上げることができます。
そしてセラミックは細菌が付着しにくいことも特徴として挙げられます。同じ白い素材で
も、プラスチックは傷がつきやすいため細菌が付着しやすくなりますが、セラミックは表
面に傷が付きにくいため、細菌がつきにくいという特徴があります。
また歯と補綴物の段差がほとんどないため密着性に優れており、細菌が入り込むことがほ
とんどありません。
このようにセラミックなどの自費の補綴物は、細菌が付きにくく入り込みにくいという大
きなメリットを持ち合わせています。
■日常の歯磨きと定期検診は欠かさずに
自費の補綴物は細菌が付きにくい理由についてお話しました。セラミックなどの自費素材
は二次カリエスを防ぎ、美しさも長持ちします。しかし口腔内に細菌が存在する限り、常
に虫歯や歯周病のリスクと背中合わせであることは変わりません。
虫歯や歯周病リスクを少しでも減らすために、日常の歯磨きはもちろん、定期検診も欠か
さず受けて歯の健康を守りましょう。