歯根破折の原因と治療|小田急相模原の歯医者「松が枝町歯科クリニック」の医院ブログ

  • 小田急相模原駅南口徒歩3分
  • 毎日診療

医院ブログ

2回目以降の方は
お電話ください
042-746-5712

当院について閉じる

初診WEB予約

LINEでの初診予約

歯根破折の原因と治療

歯根破折の原因と治療
歯根破折とは、これまで問題なく使っていた歯の根元が割れたり、ヒビが入ってしまう状
態を言います。ではなぜ歯根破折が起こるのでしょうか。その原因と治療法についてご紹
介したいと思います。
■歯根破折の原因について
普段どおりに噛めていても、定期検診などで「歯の根っこが割れています」と言われてび
っくりした経験はありませんか。歯根破折は、見た目ではわかりません。しかし歯の根が
割れていると、少なからず歯が少し揺れ動く、噛んだ時に違和感がある場合もあります。
またヒビ程度ではそのような自覚症状がほとんどなく、ある日突然折れてしまうことがあ
るため、自分ではわかりづらいのが特徴です。
この歯根破折は、次のような原因が考えられます。
・再治療を繰り返し、歯質が少なくなる
・神経を取った歯は脆くなるため、強く噛んだ時に折れてしまう
・メタルコア(金属の土台)が入っているため、噛んだ時に歯根に過度な負担がかかる
・歯ぎしりや噛み締めなどの悪癖
・事故やアクシデントにより歯を強くぶつけた
また歯根破折に伴う症状は、次のようなことが挙げられます。
・歯ぐきが腫れる
・噛むと違和感や痛みがある
・神経を取った歯に痛みがある
・被せ物が土台ごと取れてしまう
激しい痛みを伴うとりは、違和感や噛むとなんとなく痛い、などという症状が最も多いよ
うです。肉眼ではわからないため、レントゲン写真で判明することがほとんどです。
■歯根破折の治療について
歯の根が縦に割れてしまった場合、これまでは抜歯という選択が一般的でした。
しかし最近では、何とか歯を残す保存治療の方向性で治療が進められることもあります。
・分割抜歯
同じ抜歯でも、歯を分割することで歯を半分残す選択もあります。半分抜歯後、補綴物を
装着することでご自身の歯を保つことが可能となります。
・口腔内接着および口腔外接着再植法
割れた歯を口腔内で接着して、歯を抜かずに保存する方法があります。
折れた部分を洗浄し、新しい歯質を露出して特殊な接着剤で止める治療を行います。
そしていちど抜歯して口腔外で接着し、再び歯を抜いた穴に戻して歯を固定させる方法も
選択肢として存在します。
しかしこちらは全ての歯根破折に適するわけではありません。歯の状態により口腔外接着
による治療が難しい場合、残念ながら抜歯となってしまいます。
■歯根破折を引き起こさないように気を付ける
歯根破折を起こした歯を残すか残せないかは、何とも言えないところです。自分の歯を残
すことができることでは大きなメリットですが、いちど折れた歯を接着して残すことは、
予後がわからないというのが本当のところです。
また普段から歯根破折を引き起こさないような生活を送ることも大切です。硬いものやガ
ムを噛むのを控える、日中の食いしばりなどに気を付けて、歯に過度な負担がかからない
ようにするなど、普段から気を付けて過ごしましょう。