セラミックの被せ物、詰め物のメリット
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H2.セラミックの被せ物、詰め物のメリット
歯を削った後の修復物には詰め物および被せ物があり、どちらも保険適用の素材と保険適
用外の素材があります。保険適用外の素材はセラミックが代表的です。見た目に優れている保険外の素材ですが、審美性以外に色々なメリットがあるのです。
■保険適用の素材について
虫歯治療後の修復物である詰め物や被せ物と言えば、一般的に「銀歯」が思い浮かぶので
はないでしょうか。銀歯は保険が適用されるため、一般治療としてよく用いられます。
しかし、銀歯を選ぶことのメリットとは、「費用が安い」だけで、デメリットが多い治療
法なのです。
それでは銀歯によるデメリットを挙げてみます。
・銀歯の下で再び虫歯が発症する二次カリエスのリスクが高くなる
・金属アレルギーの可能性がある
・金属が溶け出すことで、歯ぐきの変色の原因になる
・見た目が悪い
銀歯にはこのようなデメリットがあり、その中でも特に問題となるのが「二次カリエス」
です。二次カリエスは、歯と銀歯の間に生じる段差から虫歯菌が入り込んで、銀歯の中で
虫歯になることを言います。しっかりセメントで接着したのでは？と思うかもしれません
が、金属素材は歯との密着性に劣り、どうしても段差が生じてしまうのです。これは接着
でというよりも「合着」であると言えます。
二次カリエスになるとどうしても再治療が必要になり、再治療を行ってまた二次カリエス
になるという、負のスパイラル状態に陥って、最終的には歯を失う可能性が高くなります
。
その他にも金属素材には金属アレルギーのリスク、歯ぐきの変色など、問題が多い治療法
と言えるのです。
■メリットの多いセラミック治療
ではセラミックを使った修復物はどうでしょうか。
簡単に言ってしまえば、銀歯と真逆のメリットとデメリットがある、というとわかりやす
いかもしれません。二次カリエスのリスクが低い、金属アレルギーの心配がない、審美性
に優れ、歯ぐきの変色がないなど、銀歯のデメリットがセラミックでは逆にメリットとな
るのが特徴です。その他にも変色しにくいため、長持ちすることもメリットとして挙げら
れます。
デメリットは、費用面です。銀歯は安価ですが、セラミックは費用が高くなってしまうこ
とが大きなデメリットでしょう。しかしこの面をカバーできるほど、セラミックの修復物
はメリットが多いのです。特に二次カリエスのリスクが低いことは、歯を長持ちさせるこ
とが可能となるため、長い目で見てもよいのではないでしょうか。
オールセラミックやジルコニアセラミックは土台も含めて金属を一切使わないため、体に
優しい治療法であることも注目すべき点でしょう。
■見た目も美しく体にも優しいセラミック治療
「噛めればいい」「安いほうがありがたい」。このようにお思いになるのもわかります。
確かに保険適用の銀歯はしっかり噛むことができるうえ、治療費を抑えることができます
。
しかし二次カリエスのリスクをはじめとするデメリットが多く、再治療を繰り返すたびに
治療費が必要になってきます。セラミック治療は機能面と審美面を兼ね備えており、長持
ちしやすい素材に加えて、体に優しい治療法であることが大きな特徴です。
口元の美しさとともに、銀歯にはないメリットをたくさん持ち合わせたセラミック治療を
選択肢と考えてみてはどうでしょうか。
