歯周病の進行度について|公開 歯医者さんでC1、C2、C3、C4と良くけど何のこと?|小田急相模原松ヶ枝町歯科の歯科ブログ
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皆様こんにちは。
小田急相模原駅の松ヶ枝町歯科クリニックです。
本日「歯周病の進行度について」についてお伝えします。
生活習慣病のひとつと言われている歯周病は、歯ぐきや歯周組織に炎症が起きる感染症で、虫歯と並んで歯を失う二大原因と言われています。歯周病は気づかないうちに徐々に症状が悪化し、最後には歯が抜け落ちるという最悪の結末になってしまいます。
ではこの歯周病はいったいどのように進行するのでしょうか。
■歯周病とは
歯周病は歯が溶ける虫歯と異なり、歯ぐきや歯を支える歯槽骨など、歯周組織に炎症が起きる病気です。
プラーク(歯垢)に棲みついた歯周病菌により作り出される毒素によって歯周組織に炎症が起こり、歯ぐきの腫れや出血、口臭の悪化、歯槽骨の吸収による歯の揺れなどの症状が起こります。
■歯周病の進行について
歯周病はある日急になるわけではありません。歯周病がどのようにして進行するのか、健康な状態から順番に説明いたします。
・健康な状態
健康な歯ぐきはピンク色で引き締まっています。ブラッシングを行っても痛みを伴ったり出血することはありません。
・歯肉炎
歯肉炎は、歯と歯ぐきの境目にプラークが溜まり、腫れや出血の症状が起こります。
この歯肉炎はブッシング不足が原因で、比較的よく見られる症状です。例えば親の仕上げ磨きを終えた小中学生などは ブラッシングがうまくできないことが多く、汚れが溜まりがちになることから歯肉炎を引き起こしやすくなります。
・軽度歯周炎
歯肉炎が悪化し、歯周ポケット数値が3~5ミリになると、軽度歯周炎と言われる状態へ進行します。歯ぐきの腫れや出血に加え、歯肉炎では見られなかった歯槽骨の吸収が少しずつ始まることが特徴です。
歯肉炎の時よりも歯周ポケット数値が深くなると、プラークや歯石が溜まりやすくなり、さらに歯周病が進行します。
・中度歯周炎
歯周組織の炎症が進み、歯周ポケット数値も4~6ミリとさらに悪化します。
歯ぐきからの出血だけでなく膿も出るようになるため口臭がきつくなり、歯と歯の間にすき間ができて歯が長くなったように感じます。そして歯槽骨は半分くらい吸収されているため、これまで見られなかった「動揺(歯の揺れ)」の症状が出始めます。また歯ぐきの腫れがひどくなり、痛みで食事が噛みにくくなります。
・重度歯周炎
歯周病末期とも言われる重度歯周炎は、歯槽骨がほとんど溶けているため歯を支えることが難しい状態です。歯周ポケット数値も6ミリ以上と非常に深くなります。
動揺がさらに進んで歯がグラグラし、最悪の場合、そのまま抜け落ちてしまいます。歯ぐきは真っ赤に腫れ、血だけでなく膿も出るようになるため噛むと痛く、食事が辛く感じてしまうでしょう。
■歯周病は放置せず、歯科医院へ。
歯周病は自覚症状に気づいたときは症状が進行していることがほとんどです。歯周病はお口の中だけでなく、悪化すると全身の病気にも関わります。歯周病は急になるものではありません。そのため歯周病のような症状が出た時は早期受診が非常に大切です。